伊藤潤二の漫画を読み直したことなどもあって案の定けっこう怖い夢を見ました。
絵も描いたんだけど、怖かったので載せるのやめました。
夏ですし、お時間があればおつきあいください。
恐怖!トーテムポール男
平屋の一軒家での出来事
わけあって、1週間ほど古い平屋の一戸建てに一人で住むことになった。そのときに起こった出来事です。
その家は隣家と密接していないような田舎にあって、家財道具もすべてそろっていて特に不便などないような気がした。
その日、荷物などを持ってその平屋を訪れる。
仲の良い友達が一人一緒に来てくれて、1泊していくことになった。
なんせ古い家でいたるところギシギシ鳴って気味が悪いし、電気も暗いし勝手がわからないので例え一泊でも友達がいてくれるのはありがたい。
話をしたりお酒を飲んだりして楽しく過ごし、夜の12時を過ぎようとした頃、私たちはふと物音に気がついた。
ぺったんぺったん、ぺったんぺったん…
何の音だろう?と私たちは声を潜める。
山なので動物かもしれないし、蛇口からの水の音かもしれない。
だけど、何かが違う。規則的なぺったんぺったんという音が続いている。近い。
「外だよね?」と二人で言い合って、今からふすまを開けて勝手口を見てみる。
磨りガラスの陰が左右に揺れていて、その音に合わせてぺったんぺったんという音。
ピョコピョコと横に跳ねながら踊っている誰かがいる!
ドアがガタガタと動き始めた。開けようとしてるみたい。磨りガラスから一生懸命見ようとしているらしく顔をくっつけていて、向こうからはこちらは見えないはずなのだけど、こちらからははっきり見えた。
その顔は真っ赤で不気味なトーテムポールみたいなお面をかぶっているのです。
勝手口の鍵は閉めたはずなのだけど、棒状で細いタイプのトイレの鍵みたいな心細いやつなので壊されるのは時間の問題。誰なんだろう?なんなんだろうこんな時間に変なお面付けて、いたずらにしては様子がおかしい。
私と友達は悲鳴を上げそうなのを押さえつつどうしようかと相談した。
アイツが勝手口をガタガタしているうちに表の玄関から逃げようということになった。
気づかれないように家にいますよーという印に洗濯機をうごかしてオトリにすることに。
震える手で私たちは衣類を洗濯機に詰め込んでスイッチを押す!
そのまま最小限の貴重品を持って玄関から脱出するために走る!
途中、勝手口を確認したら、アイツは勝手口からはなれてこちらに回ってこようとしているようだった!まずいと思って友達と玄関から急いで出る!
家は人の所有物なので中を荒らされると困る。
私たちは開けっ放しでそのまま逃げる訳にもいかず、鍵を閉めることにした。
鍵は500円玉を入れて閉めるという珍しいもので、自動販売機みたいなコインを入れる穴が付いていた。急いで500円玉を押し込もうとする。でも手が震えてしまって入らない!
早く早く!と泣きそうな声で友達が腕を引っ張る。
ぺったんぺったんという音が家の脇から聞こえてくるけど姿が見えない!
500円玉が入った!アイツが家の角から現れるのと同時だった。
変な動きのまま近づいてくるトーテムポール男。変な動きだから移動が遅い。
つかまれるぎりぎりのところを振り切って後ろも見ずに一目散に田んぼの脇を走る!!
助かったーってところで目が覚めました。すごいこわかったー!笑
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